暑熱順化と言う言葉はご存知ですか?
暑い夏を乗り切るために、水分補給や運動を行う時間帯を変える事なども大事ですが、それと同じくらいカラダが暑さに耐えられるカラダになっているか、つまり「暑熱順化」出来ているかどうかはすごく大切なことです。
日常生活を送っていると、季節の移り変わりとともに徐々に気温も高くなってくるため、少しずつ汗をかく機会が増えてくることにより、自然と汗腺機能も活発になります。
ですが、暑いからと言って、冷房の効いた屋内で作業をしたり、乗り物中心の移動で汗をかかない生活をしていると、体温調整中枢や汗腺機能の働きが低下したままの状態になってしまいます。
このように暑熱順化できていない体のまま、暑い日に外に出たり、運動を行うと熱中症になってしまう可能性が高くなります。
今年は梅雨明けも遅く、急に気温も高くなってきたため、この時期に暑熱順化できていない人も多いのではないでしょうか?
今回は手軽にできる汗腺機能を鍛えるトレーニングをお伝えします。
1 半身浴やサウナで汗をかく
暑いからと言ってシャワーだけで済ませてはいませんか?半身浴やサウナなどに20分程度入り、汗をかく練習をしましょう。勿論、事前に水分補給は忘れずに。
2 2~30分の有酸素運動で汗をかく
朝や夕方以降の涼しい時間帯で構いませんので、2~30分の有酸素運動で汗をかきましょう。
3 食べ物で体を温めましょう。
暑いからと言って、冷たい物ばかり食べたり飲んだりしていませんか?胃腸を冷やしすぎても良くありません。温かい食べ物も食べるようにしましょう。
暑熱順化は約1週間程度で出来ると言われていますが、暑熱順化した後に、汗をかかない生活をしてしまうと、あっという間に元に戻ってしまいます。
また、早目早目の水分補給や、食事で栄養を摂る事、睡眠をしっかりととることも大切になってきます。
熱中症にならないように、暑さに耐えられる体を作りましょう。