鍼灸(しんきゅう)治療について、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?

(はり)治療、灸(きゅう)治療について、詳しくご説明したいと思います。

                                        

・鍼(はり)治療とは?

鍼治療とは、「鍼」と呼ばれる細い針状の物を体に刺す治療法です。針と聞くと、注射針などを思い浮かべ、痛そうなイメージを持っている方も多いと思います。

ですが、治療に使う鍼は主に直径0,2ミリメートル以下のかなり細く、尚且つ、弾力性のあるタイプとなっており、ほとんどの場合痛みは感じません。

当院では更に、お顔に刺す美容鍼用の鍼として、直径0.1ミリメートルの鍼も用意してあります。

※赤い柄の鍼は直径0.16mm、黄色い柄の鍼は直径0.18mm。シャープペンシルの芯は0.3mm。そして、一番下にあるのが縫い針です。

 

・鍼は消毒されていますか?

当院で使用している鍼は全て「ディスポーザブル(使い捨て)」の鍼を使用しおります。ディスポーザブルの鍼は全て滅菌消毒済みで、一回使用ごとに廃棄致しますので、衛生的にも全く問題はございません。

 

・なぜ鍼を刺すといいの?鍼治療が効く仕組み。

鍼治療はただ身体に鍼を刺すだけではありません。症状や患部の状態にもよりますが、刺した鍼を上下に動かしたり、刺したままその場にとどめて置いたり、刺した鍼に電極をつなぎ電気を流したり、鍼治療と言っても様々な治療法があります。

鍼をツボに刺す刺激により、免疫系や自律神経系に作用します。そうすることにより、血液の流れやリンパの流れが良くなり、筋の緊張を取り除くことが出来ます。また、鍼を刺すことにより、痛みを脳へ伝える神経の働きを抑制したり、脳内で内因性鎮痛物質(モルヒネ様物質)を産生し、痛みを止めているのが明らかとなっています。

 

・鍼治療が効果を発揮する症状とは?

当院で鍼治療を受けられる方の多くは、慢性腰痛やぎっくり腰、肩こりや頭痛を主訴としている方々です。また、怪我の治療の中で鍼治療を用いたりもします。

現在、WHO(世界保健機構)は次にあげる疾患に鍼灸治療が適応であると認めています。

 

・どれくらいのペースで鍼治療をした方が良いの?

ケガの症状や痛みの程度にもよりますが、基本的には痛みが強い時期は2~3日に1度のペースをおススメしております。

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・お灸(きゅう)治療とは?

お灸治療とは、一般的に艾(もぐさ)を皮膚の上のツボに置いて燃やし、その温熱刺激により体調を整える治療法です。

 

・お灸に使う艾(もぐさ)とは?

お灸治療に使う、「艾(もぐさ)」はヨモギの葉を乾燥させ、裏にある絨毛と呼ばれるものを精製したものが艾となります。

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ヨモギは日本全国に自生しており、様々な薬効成分が含まれており、草餅にして食べたり、煎じてお茶として飲んだり、お風呂に入れたりと日本人に馴染みの深い植物です。

(もぐさ)を燃やした時の独特の香りは、シネオールと言う成分が燃焼した時の香りです。この成分はローズマリーやローリエにも含まれており、爽やかですっきりとした芳香でリラックス効果も期待できます。

 

・お灸は熱い?

お灸は「熱い」といったイメージを持っている方は多いと思います。

昔、お灸と言えば強い熱刺激を与え、故意に火傷を作り、化膿させて膿を出す、打膿灸(だのうきゅう)と呼ばれる治療法が主流でした。意図的に火傷を作ることで、身体をめぐる血液中の物質が活性化し、免疫機能に作用することが知られています。しかし、現在では皮膚に灸(火傷)の痕がつくため、あまり使われていない治療法です。

現在では、皮膚に火傷の痕を残さない心地良い温灸刺激のお灸(=無痕灸)が主流となっており、心地よい温かさで、心身共にリラックスしながら治療を受ける事が出来ます。

 

・お灸をするとどうなるの?

お灸の効果のメカニズムは複雑で、まだ解明されていない点もありますが、お灸をすることにより免疫機能の改善(白血球の増加)、代謝機能を高める事ができ、病気になりにくい体を作ることが知られています。また、冷え性や月経痛、不妊症、逆子治療など、婦人科系疾患にも効果的なことが知られています。

 

・どれくらいのペースでお灸治療をした方が良いの?

お灸治療の場合、免疫機能や代謝を改善してあげる事により身体に良い効果が出てくるため、週に1度のペースで継続的に治療を受けられる事をおススメ致します。

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・自宅で出来る方法もあると雑誌やインターネットで見かけたのですが・・・・

お灸は背中や腰だけではなく、腕や足のツボにお灸をしてあげても良い効果が出ます。

現在、自宅で自分で出来る用のお灸も多くあります。香りの付いたアロマ効果があるお灸や、逆に煙やにおいがほとんど出ないお灸などもあり、お灸でセルフケアをする女性(お灸女子)も増えております。

セルフケア用のお灸もご用意してありますので、気になる方はスタッフまでお問い合わせください。

>>>お灸でのセルフケアのやり方はコチラ