鍼治療をされたことのある方は、治療後に、
ちょっとした「ダルさ」「眠気」「ちょっとした筋肉痛」などの
倦怠感を感じた事はありますでしょうか?
これを「好転反応」と言います。
鍼治療を受けた方、全員に出る反応ではありませんが、今回はこの好転反応をご説明します。
好転反応とは、鍼治療をした後に、
リンパや血液の循環の改善、組織修復の過程で代謝が活発になる事により、
「ダルさ」「眠気」を感じてしまう状態を好転反応と言います。
鍼灸治療は、鍼を刺した瞬間や刺している間、お灸をしている瞬間だけが治療ではなく、
その後の身体の中では、鍼灸による良い反応がしばらく続きます。
つまり、身体が良くなっていく過程の中の一つの反応と言う事になります。
※副作用ではないのでご安心ください。
好転反応が出やすい人と出ない人の違いは?
好転反応が出やすい人の特徴は?
・初めて鍼治療を受ける人
・久しぶりに鍼治療を受ける人
・鍼を刺してもらう場所が多い人
・身体に疲れがたまっている人
・筋肉の張りが強い人
等があげられます。
好転反応が出ない人の特徴は?
・日頃から鍼治療を受けており、慣れている人
・鍼をしてもらう場所が少ない人
・疲労が溜まり過ぎていない人
等があげられます。
※好転反応が出なかったから、鍼灸治療の効果が少ないと言う事ではないので、誤解しないでください。
鍼灸治療を受けた後はどのように過ごしたらいいのでしょうか?
鍼をした後の入浴は?
鍼治療をした後の入浴は、施術を受けた後2~3時間たった後でしたら、問題ありません。
38℃程度のぬるま湯の方がリラックス効果が高く、より鍼灸治療の効果を高めてくれます。
血行が良くなっているため、普段よりのぼせやすいので注意してください。
アルコールは?
当日のお酒などのアルコール摂取は、控える方をお薦めしております。
アルコール摂取量が多くなり、睡眠の質が低下してしまうと、睡眠時の組織修復力が低下してしまいます。
アルコールを控える、又は缶ビール1本程度に抑えていただく事をお薦めしております。
血行が良くなっているため、普段より酔いの周りが早くなるので注意してください。
翌朝もだるさが万が一残っていた場合
好転反応は基本的には翌朝には解消しています。
ですが、夜の時間に鍼灸治療を受けた場合、ごくまれに翌日まで好転反応が残ってしまう場合もあります。
そのような場合は、朝、少し熱めのシャワーを浴びてください。
身体のダルさも無くなり、いつも通りの一日をスタートすることができます。
まとめ
好転反応は鍼灸治療の後の身体が良い状に戻るための、良い反応です。
好転反応が出やすい人、出にくい人、それぞれいますが、鍼灸治療の後はなるべくゆっくりと過ごしましょう。