食事をするときに、よく噛んで食べていますか?

食べ物は口に入れて飲み込んだらおしまいではありません。

小腸で吸収されて、初めて体の中に入ったことになるのです。

しっかり吸収するためにも、口の中で最低15回は噛むようにしましょう。

食べ物がどのように吸収されるか、ご存知でしょうか?

食べ物は口の中で噛み砕かれます。

この時、唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ、リパーゼ)が炭水化物と脂質を分解します。

次に、食道を通って胃に進み、胃液でおかゆの様な状態にされます。

この時、たんぱく質は消化酵素(ペプシン)により、粉々に分解されます。

次に、十二指腸に送られ、更に小腸に送られます。

たんぱく質はアミノ酸、炭水化物はグルコースやガラクトース、脂質は脂肪酸などに分解され、ここで体の中に吸収されます。

人の身体は、胃液をいっぱい出そう、小腸をいっぱい動かそうと意識をして動かすことはできません。しかし、口を動かすことは可能です。

口を動かして噛むことにより、消化吸収のスイッチが入り、消化酵素が多く出てきます。

つまり、よく噛むことにより身体は栄養を吸収するための準備が整います。更に、味覚が敏感になり、食事を楽しむことができるようになります。

ぜひ、食事の際は一回15回は噛むように意識してみてください。

慣れて来たら、一回30回は噛むようにして見ましょう。