テニスをしたこともないのに、肘の外側が痛くて病院へ行き「テニス肘」と診断されたと言う方が増えてきております。
テニス肘とは通称で正確には外側上顆炎(ガイソクジョウカエン)と言う、肘の外側に炎症が起きてしまった状態を指します。
当院でもここ2年、
テニスをしてバドミントンをして痛めてしまう方もいらっしゃいますが、違う理由で痛めてしまう方が非常に多くなりました。
その原因として考えられるのが、パソコンを使ってのデスクワーク、テレワークの時間が増えたこと。
スマホ操作の時間が増えたこと。
が考えられます。
どちらも、肘の外側にある筋肉を使い続ける動作、姿勢となります。
一つ一つは些細な動作でも、それを毎日何万回と繰り返したり、筋肉をずっと収縮させたままになると、
手首を反らせるための長・短撓側手根伸筋や
指を反らせるための総指伸筋
と言った筋肉が固くなり、柔軟性を失ってしまいます。
柔軟性を失った筋肉で更に使い続けると、肘の外側に牽引ストレスがかかり、炎症を起こし痛みが発生し、外側上顆炎(通称:テニス肘)となってしまいます。
外側上顆炎にならないためには、パソコン操作、スマホ操作の時間を少なくすること。
肘の外側の筋肉が硬くならないために、ストレッチやセルフマッサージをする事です。
ストレッチやセルフマッサージはスキマ時間に小まめにやるのがおすすめです。
テニスやバトミントンなど、ラケット競技で肘を痛めてしまった方は、患部以外に体の使い方など他の部分に原因があることが多いので、ぜひ、ご相談ください。