固い筋肉やツボに鍼をすると奥の方で「ズーン」と重い感覚がでる事があります。
これは「ひびき」と呼ばれる、鍼特有の感覚です。
マッサージで押してもらった時に「気持ちいいい」と感じる感覚と少し似ていますが、「ひびき」は鍼でしか出すことの出来ない特有の感じになります。
「何でひびくの?」
鍼の「ひびき」は固くなってしまっている筋肉やツボに刺すと、刺した部分の感覚を伝える神経が興奮して、「ひびき」として認識されます。
つまり、鍼を刺してもひびかない場所は、筋肉の状態が悪くない状態と言う事になります。
「どんな効果があるの?」
鍼の「ひびき」は筋肉の深い部分に到達すると、起きる事が多く、硬くなった筋肉を柔らかくする作用やその部分の血液を集め、血流を促進してくれる効果があります。
慢性的な肩こり、腰痛で筋肉が硬くなっている場合は、筋肉の深い部分に鍼を刺し、「ひびかせる」事により、慢性的な症状の改善が見られる場合が多くあります。
ぜひ、鍼のひびきを感じて、筋肉の硬さの改善、症状を緩和しましょう。