「ジョーンズ骨折」と言うケガの名前を聞いたことはありませんか?
香川真司選手や清武弘嗣選手、小野伸二選手など歴代のサッカー日本代表の選手たちもなったことがある、足の骨の疲労骨折です。
聞きなれない怪我の名前かもしれませんが、実は、スポーツをしている高校生や大学生でも、ジョーンズ骨折になってしまった選手は数多くいます。
今回は
・ジョーンズ骨折について
・疲労骨折について
・ジョーンズ骨折になってしまったら
・ジョーンズ骨折の予防について
簡単にご説明します。
・ジョーンズ骨折とは
ジョーンズ骨折は特にサッカー選手に多く発生している、足の甲の外側の骨(第5中足骨)の疲労骨折です。(ラグビーやバスケットボールなど、素早い繰り返し動作を多くおこなうスポーツでも見受けられます。)
欧米と比べて日本人に発生しやすいと言われてる骨折です。
・疲労骨折とは
疲労骨折とは、一度に強い衝撃が加わり折れてしまう通常の骨折とは違い、日々のトレーニングで骨に疲労が蓄積し、その結果脆くなってしまった骨が、通常では折れないような片足で踏ん張ると言った軽い負荷で折れてしまう事です。
骨が脆くなる過程で、痛み(前兆)を感じる選手もいれば、特に痛みなど何も感じずに完全に折れてしまったあとに疲労骨折だったとわかる場合もあります。
・折れてしまったら・・・
折れてしまった場合、またはその可能性が高い場合は、整形外科を受診しましょう。
トップアスリートや早期復帰を望む場合は、手術療法を行う場合もあります。
専門医に相談しましょう。
・ジョーンズ骨折の予防は?
足の第5中足骨は足の外側にある骨です。特に体重を足の外側にかけると、骨に「しなり」や「ねじれ」のストレスが強くかかります。
そのため、疲労骨折のリスク因子としては、
・足の外側に体重が乗り過ぎてしまう、バランスの悪さ・お尻の筋力の弱さ
・硬い土のグランドや人工芝のグランドでのハードなトレーニング
・不適切なシューズを履いた状態でのトレーニング
・バランスの悪い食生活(たんぱく質・鉄・カルシウム・ビタミンDの不足)
などが、あげられます。
ジョーンズ骨折は予防ができる怪我です。
選手だけではなく、コーチや監督とも一緒に予防に努めたいですね。