治療機器の中の一つで、「微弱電流」と言うキーワードを聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか?
当院でも患者様のケガの状態に合わせて、マイクロカレント(=微弱電流)を治療の一部に使用しております。
・マイクロカレントの仕組み・効果
もともと、私たちの身体には「生体電流」と言う、電流が流れています。
そして、その生体電流に似た極微弱な電流を使う治療方法がマイクロカレントになります。
マイクロカレントは㎂(マイクロアンペア)と言う単位の極めて弱いで電流を使います。
㎂(マイクロアンペア)は1Aの僅か100万分の1程度の強さしかないため、ほとんど刺激を感じません。
つまり、ほとんど電気的な刺激を感じない微弱な電流のため、神経や筋肉を興奮させてしまう事がありません。
そのため、怪我した直後の痛みやトレーニングのコンディショニングケアにも使用でき、電気の刺激が苦手な人にも治療が可能となります。
マイクロカレントが筋肉疲労や痛みの緩和に効くメカニズムの全容は明らかになっていない部分もありますが、新しい治療法として研究が進められています。
・マイクロカレントは組織の修復を早めてくれる
人の体の細胞はケガなどをして損傷してしまった場合、「微弱な電流」を流して、組織の修復を行います。
マイクロカレントは、その微弱な電流とよく似た弱い電流を人工的に流すことにより、傷づいた組織の修復を早める作用があります。
マイクロカレントの使用時間は長ければ長いほど、効果があり、当院では最低20分以上はマイクロカレントを患部に流して、組織の修復を狙います。
・整骨院鍼灸院アシストのマクロカレント使用例
捻挫や打撲、肉離れなどの急性期のケガの直後で患部の熱感や痛みが強い場合は、シールタイプの電極を患部に着け、アイシングをしながらマイクロカレントを行います。
患部の熱感などが無く、アイシングの必要性が無い場合は、マイクロカレントをより立体的に流すことができる機会があるため、そちらの機械を使いマイクロカレントを使用する場合もあります。
電機治療の種類や効果など、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
【著者】
佐々木宣志
はり師(国家資格)・きゅう師(国家資格)・柔道整復師(国家資格)